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呉 海軍カレーの歴史と海自カレースタンプラリー
今回の旧軍港市日本遺産プレスツアー呉の最初の記事「旧軍港市日本遺産~鎮守府があった四市のストーリーとは」でも触れましたが、軍港(鎮守府)があった街の共通のストーリーとして、日本における洋食文化のはじまりの地でもあったということが挙げられます。
その中の代表的なメニューが海軍カレー。とくにカレーは毎週金曜日に食べられていたメニューということで、海軍カレーとしても、現在の海上自衛隊の海自カレーとしても人気です。海上自衛隊ではいくつかの艦艇のレシピを紹介しています⇨ 海上自衛隊カレーレシピ
呉市では明治期からメニューにカレーがある飲食店が多く、呉市内にある広島県初のビアホール「日英館」の料理人は海軍出身者が多く、海軍カレーのレシピをそのまま再現して出していたそうです。
海自カレー 呉の歴史
ここ数年は各地でご当地グルメを軸にして展開する町おこしが見られますが、海自カレーもそのうちの一つ。
旧軍港四市の中でも、佐世保や横須賀は日を決めたグランプリ形式のイベントを開催していて人気があり、中には人が集まりすぎて中止になった年もあるそうです。
呉はいつでも海自カレーが食べられる街にしたい
呉も何か海自カレーで盛り上げようとなったとき、「呉は一日だけのイベントではなく、いつでも海自カレーを食べられる街にしたい」と考えたのが、こちらの濱田さん。
しかも艦艇ごとに違う海自カレーの味を生かしたく、1店舗1艦艇の味を徹底的に伝授し、最大30店舗で呉基地所属の艦艇や部隊の海自カレーを展開するという内容にたどり着いたそうです。
艦艇の味を伝授され再現できた店舗には認定証が送られます。しかしそれで終わりではなく、各艦艇に年間10回分の試食券を配り味が落ちていないか抜き打ちテストも実施しているという徹底ぶり。
こうして呉海自カレーは、いつ呉に行っても最大30種類食べられるようになったわけです。
呉海自カレーのスタンプラリー(シールラリー)
呉海自カレーのガイドブックには、呉海自カレーに参加している30店舗のカレーの紹介とシールが貼れるページがあります。
集めたシールで呉海自カレーオリジナルグッズがもらえるのです。シール2枚で缶バッジ、5枚でクリアファイル、10枚でピンバッチ、20枚で記念メダル、そして全店舗を制覇の景品が素晴らしい。
呉海自カレー 全店舗制覇の景品
2015年はこちらの海自トレー。
船の中で揺れながらの食事でも、食器が動かないで済む、小分けされたトレー。
呉海自カレー、全店舗制覇の証としてナンバリングもされています。
初年度となった2015年度、「全店舗制覇は30名くらいかな」と予想していたところ、なんと738名が達成したそうです。
2016年度はコーヒーカップ
2017年度(2017.4.1〜2018.3.31)の景品はこちらのオリジナルカレー皿です。
30種類の海自カレーが食べられる街・呉
呉海自カレーのガイドブックを見ていたら、30種類の海自カレーはそれぞれ値段も見た目が全く違い、どれも本当に美味しそう。
参加している店はホテルのレストランから珈琲ショップ、焼肉店などさまざま。
呉海自カレーのホームページでも一覧で見ることができます。⇨店舗一覧 | 呉海自カレー
これってすごくないですか?いつ行ってもいろんな艦艇の味の海自カレーが食べられる呉。カレー好きの人にとっては、海自カレー食べ歩き旅行として、呉に来る価値あると思います。
呉海自カレー はレトルトカレーもある
30店舗で30種類の呉海自カレーが食べられるわけですが、それぞれのお店にはレトルトでもそのお店の海自カレーが販売されていました。
土産物屋では数種類の呉海自カレーを用意しているところもあります。
1店舗1艦艇の呉海自カレーですが、クレイトンベイホテルはホテル内の3つのレストランが参加しているため、3種類食べることもできます。
今回のプレスツアー中では2種類の呉海自カレーを食べることができましたが、まったく違う味だったので、ほかの店でも食べてみたい欲求がふつふつと。できることなら全店舗の味を食べたいです。
昨年はイベント形式の「呉海自カレーフェスタ」もあり大盛況だったようです。今年もあるなら行きたいと願うばかりです。
呉海自カレーが題材の本
今回の記事を書くために調べていた中で出会ったのが、呉海自カレーが題材になったストーリー 「波乗りリストランテ」
さっそくKindleで買いました。
呉海自カレー 海自くんとSNS
呉海自カレーには海自くんというキャラもいて、各SNSでの情報発信も盛んです。気になる方はチェックしてみてください。