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呉鎮守府の水資源 東洋一の本庄水源地
明治22年に呉鎮守府が開庁し、明治23年には呉海軍用の水道(鎮守府水道)宮原浄水場が完成。その後、呉海軍の拡大に伴い新たな浄水場が必要となり、大正7年に完成した本庄水源地となります。重力式コンクリート造の本庄水源地は、100年前の当時では東洋一の貯水量だったそうです。
呉鎮守府水道として造られた本庄水源地ですが、呉市民の水道としても使われ、その後、現在でも呉市の水道として使われているため、通常は非公開の施設となっています。本庄水源地施設内には随所に桜の木が植えられているため、桜の季節だけ特別に開放されるそうです。
本庄水源地の特徴ともいえる、重力式コンクリートの堰堤(えんてい)長さ97メートル、高さ25メートル
堰堤の横に並ぶ100段の階段
階段を降りて見上げるとその迫力を感じます。
撮っただけの動画になりますが、巨大さが伝わるかと思いますので載せておきます。
こちらは↓360度全天球画像です。画面に触れると上下左右ご覧いただけます。
海軍の軍事機密のため、設計図は終戦直後焼却しているので残っていません。
当時の技術から推測すると、石積みで枠をつくりたちあげていき、その中にコンクリートと石をつめて固めてその上に花崗岩を貼り付けて化粧していると推測されているそうです。
上流で川の水を取る分と流す分に分ける必要があり、元々は階段にむかって右側に流れていた川をダムでせき止め、左側に流す分の川を新しく造ったのがこちらの川だそうです。
三冠を持つ 呉鎮守府 本庄水源地
日本遺産 呉 本庄水源地
呉鎮守府の水道施設として大正7年に完成した本庄水源地は日本遺産に認定されています。
ダム湖100選 呉 本庄水源地
国指定重要文化財 呉 本庄水源地
堰堤、石階段、丸井戸、第一量水井の4施設が平成11年、現役で使われている水道施設としては初めて国の重要文化財に指定されました。
本庄水源地 場所
通常は非公開で桜の時期のみ一般公開されます。
≫≫ 本庄水源地
住所:広島県呉市押込1丁目1−1