スポンサーリンク
2019年春「旧港市場」が移転し「ケベックシティ ル グランマルシェ」としてリニューアルオープン
マルシェや市場って、それだけでもワクワクする人も多いのではないでしょうか。
私も国内外問わず旅行先にマルシェ(市場)があれば必ずと言っていいほど行っています。
ここケベックシティでは、市民の台所として長く愛されていた旧港市場(きゅうこういちば)がセントローレンス川から入ったOld Port(旧港)にあったのですが、今年2019年に市の中心部に移転し「ル グランマルシェ」としてリニューアルオープンしました。
今は使われていない旧港市場
こちらが今年まで使われていた旧港市場。(移動する車の中から慌てて撮りました)
この日案内してくれたガイドのかたによると、オルレアン島の農家の人がとうもろこし、じゃがいも、いちご、ハム、チーズなどを直売していた市場で、まさに市民の台所といった場所だったそうです。
Decouvrir Quebec(英語だとディスカバー ケベック)という案内板に書かれた解説を見ると、なかなか歴史のあった旧港市場だったようです。
ル グランマルシェの無料シャトルバス(期間限定)
新しいル グランマルシェには無料のシャトルバスが出ています。乗り場はホテル「シャトーフロンテナック」の前、ダルム広場のロータリー。
運行期間が限定されていて今年は6月14日~10月14日まで。(以降は公式サイトご確認ください)
ル グランマルシェ行きは9:45~16:45 の間に1時間おき、帰りのル グランマルシェ発は10:15 ~17:15の1時間おきとなり、所要時間は15分~20分 です。
今回は往復ともにグランマルシェの無料シャトルバスを利用しました。
行きはよかったのですが、帰りが時間通りに来ずかなり時間を無駄にしてしまったので、タクシー利用も選択肢に入れることをおすすめします。
新しくオープンしたケベックシティの市場 ル グランマルシェ(Le Grand Marche)
そしてこちらが移転リニューアルオープンした新しいケベックシティの市場「ル グランマルシェ」。真新しく堂々とした外観は、日本の大手ショッピングモールのよう。
店内含めてディスプレイにもこだわりが見え、昔ながらの市場というイメージから一線を画す佇まいです。
ル グランマルシェの店内は開放的な吹き抜けで、壁沿いにある店舗と中央に島店舗として出店されているものがあります。
可愛らしく並べられた新鮮な野菜やフルーツは、どれもはち切れんばかりの瑞々しさ。
手前のリンゴは1カゴ6ドル(約480円)、右のニンニクは1カゴ5ドル(約400円)
生鮮食品だけでなく新鮮なフルーツや野菜から作ったジャムやソースなどもあります。
もちろんカナダ土産として人気のメープルシロップもル グランマルシェのいくつもの店舗で見つけることができました。
ル グランマルシェ おすすめショップ
ル グランマルシェの中で、個人的にとくに気になったお店をいくつかピックアップしてご紹介します。
良質なワインやシードルで人気の「Domaine de Lavoie」
こちらはケベック州 モントリオールからセントローレンス川を隔て南東の位置にあるモン・ルージュモン(ルージュモン山)で育てたフルーツで作っているワインやシードルのお店です。試飲もできます。
可愛いカゴバッグから日用品まである「Panier & Pignons」
ル グランマルシェで一番気に入ったお店がこちら。生鮮食品から調味料、ビーガン製品やオーガニック製品が可愛く並んでいます。
バンブーストローなどのエコに配慮した製品もありました。
市場と言ったらカゴバッグ、マルシェと言ったらカゴバッグでしょう!
海外でマルシェに行くと必ずと言っていいほど売っている(そして買っている)カゴバッグ。ここ、ル グランマルシェにもありました。
デザインもサイズもいろいろ。この竹の持ち手がついたものは13.05ドル(約1,050円)
私は小さなサイズのこちらを購入。10ドル(約800円)
コロンとしたフォルムが可愛いだけでなく、とても丁寧な作りです。
ケベックシティで最大のビール専用冷蔵室を持つクラフトビールの店「Accomodation Chalou」
ケベックシティ最大のビール専用冷蔵室を持つこちらのお店はクラフトビールの取り扱い数が自慢。
ルグランマルシェの店舗にも所狭しと様々なビールが並んでいました。
アートなデザインの缶が多いのも特徴。同じ取材メンバーだった@kogureさんのこちらの記事にはさまざまな缶が紹介されています。
▼
ケベックの食とクラフトビールが集まるマーケット「ル グランマルシェ(Le Grand Marche)」|ネタフル
▲
私が、旅行先で必ずお土産に買うようにしているのがご当地調味料。ビール専門店ですが、調味料も目移りするほど並んでいました。
ソフトドリンクもあります。今のイチオシは昆布茶のようです。335ml 3.49ドル(約280円)
昆布茶の試飲コーナーまでありました。
ここで購入したのはジュース5.98ドル(約480円)と、自分のお土産用にちょっと辛そうな調味料4.99ドル(約400円)
ジェラートが美味しいチョコレート専門店「Chocolat Harmonie」
Chocolat Harmonieはピーナッツアレルギーの人でも食べられるピーナッツ100%不使用のチョコレートが自慢のチョコレート専門店。
チョコレート専門店ですがここではジェラートをいただきました。買ってその場で食べられるようなお店が少ないグランマルシェの中で貴重な存在。
ピスタチオのジェラートは4.59ドル(約360円)。濃厚でピスタチオそのものを食べているかのような贅沢なジェラートでした。
ケベックの伝統的なドーナツが食べられる「Beignes d’Antan」
ケベック州のラノディエール地域でとれたジャガイモを使ったポテトドーナツの人気店。
客足が途絶えず、この日ル グランマルシェの中で見ていても一番の人気店だったように思います。移動販売車もあるそうです。
ジャガイモと無漂白の小麦粉を使って作るドーナツをメープルシロップに浸したり、粉砂糖やシナモンでコーティングしたものなど、どれもケベックに昔から伝わる家庭のドーナツの味だそう。
1個2ドル(約180円)6個6.75ドル(約542円)、12個10.5ドル(約843円)というお値段も魅力的です。
>> 公式サイト
マイクロブルワリーの人気店「SNO Microbrewery Nordik」
店の入り口を見上げるとマイクロブルワリーが構えている「SNO」。
SNOは英語のSNOW(雪)の略で、フィラデルフィア出身の創設者がケベックシティの雪に魅せられてこの地でビールの醸造を始めたそう。
私はアルコールは飲めないので取材メンバーが購入したものを撮らせてもらいましたが、あとから気づいたらノンアルコールの飲料もあったようです。
このほかのル グランマルシェのお店
まだまだ紹介しきれないお店がたくさんあります。
ル グランマルシェでとくに多いのが、ハムやソーセージ、テリーヌやリエットのような肉の加工品を販売するお店です。
トマトの加工品と調理パンの店「La Tomaterie」や、何度も賞を取っているシードルの「Cidrerie Verger Bilodeau」、1867年からやっているケベックシティで一番古いコーヒーハウス「Brûlerie Rousseau」も気になりました。
ケベックシティ ル グランマルシェ全体の感想
マルシェ(市場)好きの人には、その混沌とした雰囲気に魅力を感じるという人も多く、そういう意味ではル グランマルシェは少しイメージが違うかもしれません。
しかし野菜を売っているお母さんの手や笑顔を見れば、ルグランマルシェも従来のマルシェ(市場)となんら変わらないことが分かります。
ケベックシティの台所なので、販売されている商品はご紹介したように、生鮮食料品や加工品などで、その場で買って食べるような店は少なく、買って帰る商品がほとんどです。
パンやチーズ、ハム、そしてワインをル・グランマルシェで買って、ホテルの部屋で食べるというのが、最高の楽しみかたかもしれません。
ちなみにいわゆる飲食店も少なく2階にある地元のチーズを使ったものを食べられるレストランと、文中でご紹介したマイクロブルワリーやコーヒーショップのようなお店くらいでした。
それほどに、ル グランマルシェは地元の人が利用する本来のマルシェ(市場)なのでしょう。
ケベックシティ観光をしながらケベックの食に触れ、お土産も買える、ルグランマルシェはそんな贅沢な時間を提供してくれます。
ケベックシティ ル グランマルシェ DATA
住所: 250 Wilfrid-Hamel Boulevard Quebec City、Quebec G1L 5A7 Parking Lot P4(地図)
営業時間 : 月~金 9:00~18:00/土日 9:00~17:00
≫≫ 公式サイト
*本記事はカナダケベック州観光局のプレスツアーでの記事になります。