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ケベック州議事堂 (Parliament Building) ケベックシティ観光おすすめ
ダルム広場から徒歩10分くらい、ケベックシティの旧市街から新市街へ出たすぐのところにあるケベック州議事堂。フランス系カナダ人の建築家·エティエンヌタシェ(Eugène-Étienne Taché )によって、1886年に建てられたフレンチ・クラシック様式の建物です。
この威風堂々とした州議事堂は、上から見ると100メートルの正方形になっているそう。
ケベック州議事堂の建物から見るカナダ ケベック州の歴史
中央の塔のうえにある王冠は、フランソワ1世が実際にかぶっていた王冠のコピーで、四隅の電球が灯ると議会開催中の合図だそうです。
ケベック州の旗の意味
ケベック州旗はカナダの中で最初にできた州旗で、1948年1月21日 ここ州議会議事堂前に掲揚されたのが初めて。
ケベック州議事堂の州旗はたなびいていていつになっても正面に向いてくれなかったので、他の場所で撮ったケベック州旗を使ってご説明します。ケベック州では多くの場所で、州旗が掲げられているのを見かけました。
青は威厳や権威を、白の十字はカソリックの宗教心、そして百合の花は フランスのブルボン王家の家紋から取っているそうです。
塔の左側はその日に要人が来ている国の国旗が掲げられるそうで、この日はフランスの国旗が掲げられていました。
ケベック州議事堂・正面から見える3つの塔の人物
ケベック州議事堂は正面から3つの塔が見え、それぞれに名前が書いてあります。
中央の塔は、1535年にフランソワ1世に派遣され、セントローレンス川にたどり着いた探検家ジャック・カルティエ。カナダの名付け親とも言われている人です。
左はヌーベルフランス開拓の父と言われているサミュエル・ド・シャンプラン。1605年にアンリ4世に派遣され1608年からケベックに住みビーバーの毛皮貿易をはじめた人。プチシャンプラン通りとして名前が残っています。
右はメゾヌーブ。1642年フランス植民地化計画でヴィル・マリー(のちのモントリオール)を築いた人
フランス文化が根付き、フランスへの想いを捨てないケベック州
ここはカナダ、しかもイギリ連邦加盟国。しかしケベック州議事堂には3人のフランス人の名前が刻まれているわけです。
私事ですが、今回が初めてのカナダ。しかも受験のときは日本史だったので世界史がまったく分からない…。今回のケベック州観光局のプレスツアーが決まって、慌ててケベック州に関する本を買いあさり勉強したのですが、はじめのうちイギリス?フランス?カナダ?と頭の中が整理できませんでした。
かなりザックリした年表にしてみると
1535年 フランス人ジャックカルチェが来た
1608年 フランス人シャンプランが皮売買をはじめヌーヴェルフランスの基礎を築いた
(以後、約150年フランスの領土)
1775年 ケベックを奪い合い英仏戦争が繰り返され最終的にイギリスが勝つ
(以後、約100年イギリスの領土)
1867年7月1日カナダの建国記念日
そして現在も実質独立しているけれどイギリス連邦国の一員であるカナダ
このケベック州議事堂ができたのは1886年で、イギリス連邦国の一員のカナダが、フランス領土だったときのことに想いをはせて3人のフランス人の名前を刻めることに驚きました。
ケベック州の公用語はフランス語のみ
カナダの公用語は英語とフランス語であるのに、ケベック州だけはフランス語のみが公用語なのです。お店の看板なども英語表記のみは認められておらず、必ずフランス語がメインで書かれていました。
これはイギリス領としたあとも、イギリスはフランス語とカトリック信仰に寛容だったため、とくにはじめはフランス領だったケベックでは今もフランスの色が濃く残っているのだそうです。
車のナンバーにも刻まれているジュ・ム・スヴィアン(Je me souviens)
エティエンヌタシェが、このケベック州議事堂を作ったときこのような碑を残しています。
「私たちは百合(フランス)の花の下で生まれ、バラ(イギリス)の花の下で育った。それを私は忘れない」
ジュ・ム・スヴィアン(Je me souviens)はフランス語で「私は忘れない」という意味。
でもこれは決して恨みつらみではなく、民族団結の言葉なのだそう。
この言葉は正式なケベック州のモットーとして、走っている車のナンバー全てにも刻まれていました。
独立志向が強いケベック州の経済力
カナダ自体はロシアに次ぐ面積が広い国。その中でケベック州の広さ日本の4.4倍。しかもケベック州の人口は830万人で日本でいえば神奈川県の900万人より少ないほど、 人口密度が低い州。
しかし、様々な資源が豊富で、経済的にはとても豊かなのがケベック州だそうです。
ガイドのかたのお話によると、日本などで見かけるカナダポークのほとんどがケベック州産。そば粉もケベック州産が多い。カナダといえばメープルシロップですが、世界中に出回っているメープルシロップの多くがケベック州でとられたものだそうです。
面積の90%がローレンシャン高原に囲まれていて、そこにある湖は75万個!
水資源が豊かなので、ケベック州政府が100%コントロールするハイドロケベック社によって水力発電の電気が供給され、電気代は日本の8分の1。しかもケベック州だけでは使いきれないので、アメリカのニューハンプシャー州やボストンに売電しているそうです。
ある経済学者の試算によるとケベック州はG7には入れないけどベスト20に入るくらいの力はもっているとか。
それほどに経済力に自信があるケベック州なので、現在も独立志向の人が州民の40%いるそう。ただこれに関しては1990年代までは49%近くの人が独立賛成派だったので、そのころに比べると少し落ち着いているそうです。
ケベック州議事堂前の「ツアーニーの噴水(Fontaine de Tourny)」
最後にケベック州議事堂前にある噴水のご紹介です。
これは比較的新しいもので2008年に1608年にシャンプレインが開拓してから400周年の記念に建てられたもの。2008年はケベック州の街のいたるところで様々なものを作ったりイベントをしたりしたそうです。
デパートシモンズがフランスのボルドーから骨董品の彫刻を買い取って寄贈したもので、4億とも5億とも言われているそう。
ちなみにここは韓国の人気ドラマ「トッケビ」のロケ地として使われたそうで、ロケ地巡礼にこられるかたも多いそうです。
ケベック州議事堂 (Parliament Building/Hotel Du Parlement)
住所:1045 Rue Des Parlementaires, Quebec, Quebec, G1A 1A4 Canada
夏の間は無料の見学ツアーが開催されていて、そのときだけは中に入れるそうです。
公式サイト
http://www.assnat.qc.ca/en/index.html
*本記事はカナダケベック州観光局のプレスツアーでの記事になります。