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ケベックシティ観光おすすめのロワイヤル広場~プチ・シャンプラン通り
1603年日本では徳川家康が江戸幕府を開いたちょうどその頃、まだ国としてのカナダもアメリカも存在していなかったこの土地に降り立ったのが、フランスの探検家サミュエル・ド・シャンプラン。
ケベックシティ の観光で必ずと言っていいほどおすすめのトップに出てくる北米最古の商店街プチシャンプラン通りですが、実は可愛いだけでなくケベックの歴史、ひいてはカナダの歴史がギュッと詰まったとても重要な場所でもあります。
全体の様子を1分にまとめたショートムービーはこちらです。
フランスの街並み!ロワイヤル広場 (王様の広場)と勝利のノートルダム教会
ケベックシティ誕生の地、旧市街の中でも一番歴史のある場所がここロワイヤル広場(王様の広場)。
1603年に初めてフランスからやってきたシャンプランが、1608年に居住し、ビーバーの毛皮の取り引きをはじめたのが全ての始まりです。
なぜビーバーの毛皮だったのか
シャンプランがなぜフランスからこのケベックまで来てビーバーの毛皮の取引をはじめたのか、ガイドさんのお話によるとーー
当時、フランス人の男性の身だしなみで一番重要だったのが山高帽であり、もっともオシャレでもっとも位の高い人が身につけていたそう。
中でもビーバーの内側の毛は光沢のある帽子ができたので、イタリア人がシルクを発見するまではビーバーの毛皮で作った山高帽が高級な品だったそうです。
そこで先住民族(インディアン)が買ってくる動物の毛皮にフランス人が目をつけ、シャンプランがこの地に居を構えました。
周りを取り囲む住宅はブルターニュ地方やノルマンディー地方で作られたフランス建築のものだそう。町全体がフランスの雰囲気が漂うケベックシティですが、このロワイヤル広場一帯はとくにヨーロッパを感じさせる街並みでした。
シャンプランの住居跡 勝利のノートルダム教会
そしてこちらがサミュエル・ド・シャンプランの住居跡に建てられた勝利のノートルダム教会。
英仏戦争にフランスが勝利したことを記念して1723年に完成。北米で最も古い石造りの教会だそうです。
シャンプランの住居跡に勝利のノートルダム教会が建てられたわけですが、前の石畳を見るとわかる色の違う部分はシャンプランの住居の跡をかたどっているそうです。
映画でフランスの田舎町として使われたロワイヤル広場
ちなみにこちらの勝利のノートルダム教会の前はスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の中で、フランスの田舎町のシーンとして使われました。
詐欺師でまだ少年のレオナルドデカプリオがフランスの田舎町に逃げ小切手を偽造していたところを、FBIのトムハンクスがついに捕まえるというシーン。ちょっと切ないシーンでもあります。
私は偶然にも今回のプレスツアーに行く2週間くらい前に観ていたので、ガイドのかたにロケ地だったことを聞き、おぉー!となっておりました。
ケベックの歴史が詰まった壁画
この広場では男性が電子オルガンでベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を弾き続けていました。
いやに気になるビルの壁画、帰ってきてから調べてみました。
1999年から3年半かけてフランス人画家6名が仕上げたもので、中央の窓の下にはサミュエル・ド・シャンプランが、左上の窓からはジャック・カルティエが描かれケベックシティの歴史が分かる壁となっているそうです。(参照:カナダ・ケベックで冬の魅力を楽しむ|時事ドットコム)
門の下に立って写真を撮ると、自分も絵の中にいるような写真が撮れるんだとか。
アッパータウンとロウワータウンを結ぶフニキュレール
ケベックシティの旧市街はホテル「シャトーフロンテナック」などがある高台のアッパータウンと、ここプチ・シャンプラン通りがあるロウワータウンに分かれています。
それを結ぶのがケーブルカーのフニキュレール。プチ・シャンプラン通りを歩いていると自然と目に入ってくる存在です
フニキュレール乗り場や料金についてはこちらの記事で
アッパータウンとロウワータウンを繋げているのはフニキュレール以外に、こちらの階段もあります。
通称「首折り階段」。あまりの急こう配のため首が折れそうになるということからつけられた名前です。
ちなみにこの首折り階段は韓国ドラマ「トッケビ」のロケ地で、ロケ地巡りの人が写真を撮る人気スポットとなっているそうです。
北米最古の商店街プチシャンプラン通り
狭い石畳のプチ・シャンプランの商店街は、左右に途切れることなく可愛いお店が並びます。どこを切り取っても絵になる作りで隙がありません。
プチ・シャンプラン通りのお店は外の看板で何を扱っている店か分かるようになっているそう。確かに「りんごのアイスワインの店」にはりんご。そのほか、ウサギや豚なども並んでいます。
今回一緒だった取材メンバーのYuさんに教えていただきました。
壁を這うツタはともすればきたなくなりがちですが、プチ・シャンプラン通りでは見事に壁の装飾となっています。ここもとくに女性に人気の写真スポットで、皆さん順番待ちしてまで撮っていました。
白壁に映える花や街灯。
石畳の上に無造作に置かれているように見える台車でさえも絵になります。
店前にかけられているパーカーやTシャツさえもオシャレに見えてしまうプチ・シャンプランマジックです。
ケベックのお土産を買った「BOUTIQUE FEEJOS」
ケベックシティでのお土産を買ったのはプチ・シャンプラン通りの一角にある「BOUTIQUE FEEJOS」です。
とは言え似たようなお店もたくさんあるので、気になったところから入ってみることをおすすめします。
こちら「BOUTIQUE FEEJOS」ではいわゆる「カナダ土産」といった感じのカナダやケベックと書かれたキーホルダーから、メープルの紅葉がデザインされたミトンやカトラリーもありました。
このお店で購入したのは、切り替えデザインのブルゾン59ドル(約4,720円)、ケベックと書かれたレディースデザインのTシャツ24ドル(約1,920円)。どちらも素材はしっかりしているので長く着ることができそうです。(しかしこのあとモントリオールに移動しても同じ物がありました)
一緒に買い物をしていた取材仲間はこちらをお買い上げ。なかなかシャレが効いたデザインです。
インスタ映えするプチ・シャンプラン通りの傘「Umbrella Alley」
Instagramでプチ・シャンプラン通りに関する投稿を見て行くと一番多いのがこのカラフルな傘の画像。ご多分に漏れず撮影いたしました。この傘の場所は車通りのある道から「ビーバテイルズ」の横を入ったすぐのところにあります。おそらく目立つので分かりやすいかと思います。
ケベックシティの歴史がギュッと詰まったプチ・シャンプラン通り〜ロワイヤル広場。ケベックシティ観光では一番おすすめしたいエリアです。
プチ・シャンプラン通りのその他の記事
*本記事はカナダケベック州観光局のプレスツアーでの記事になります。
(初回投稿日2019/9/30 更新2019/10/11)