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戦争と日本酒の歴史がある千福 三宅本店
「千福一杯いかがです」千福のCMでもお馴染み、呉の日本酒「千福 三宅本店」を見学しました。
▼千福の名前の由来は前回の呉旅行記をご覧ください。
呉の屋台「赤ちょうちん通り」で呉グルメ三昧 千福・もみじまんじゅう酒・がんす
千福 三宅本店の敷地に入ったとたんに目に入ってくる巨大な煙突。1923年(大正13年に)に建てられた耐熱性のある白い煉瓦の煙突です。
よく見ると上のほうは曲がっているのですが、鉄棒で補強されています。
2004年(平成16年)重油式ボイラーからガス式ボイラーに変わるまで現役で使われていたそうです。その歴史だけでもすごい!
千福のお酒が海軍御用達になった理由
一時期は全国の海軍にも納入されていた千福の日本酒、それにはこんな経緯がありました。
1920年に軍艦「浅間」に乗せた千福のお酒「呉鶴」が、赤道直下を2回通り220日余りの航行だったにもかかわらず、品質が全く変わらなかったそうで、こちらは1925年にそのことを海軍中佐が記した証明書です。
以後、海軍御用達のお酒となり、あの戦艦「大和」の進水式のときにも使われたそう。
千福 三宅本店の歴史は戦争の歴史でもあると感じました。
こんな歴史あるお酒だから「この世界の片隅に」の背景にも「千福」の看板が出てくるのですね。
千福 三宅本店のお酒たち
千福 三宅本店にはさまざまな種類の日本酒があります。ラベルを見ているだけでも楽しい。
ギャラリー一番人気の「千福たれくち」
こちらのギャラリーで一番人気の「千福 たれくち」は無濾過生原酒。火入れなどはせずに作られたお酒です。不純物があるといけないのでフィルターだけは通しているそう。
神力米で作った千福のお酒
明治大正時代の呉を含む中国地方で、酒米として主流だった「神力米」。育てるのが難しいので自然となくなってしまったのですが、千福 三宅本店が農業試験場にあった一握りの神力米をもらってきて、社員の手によって育てたそう。
そして今は日本酒ができる量まで収穫できるようになり、作られているのがこのお酒です。
1902年のお酒を復刻「呉鶴」
千福が海軍御用達となるきっかけのお酒「呉鶴」です。
空襲がひどかった呉。多くの資料もなくなってしまったなか、偶然でてきた資料で作ったそう。
飲みやすいリキュール
うきうきレモン酒やうきうきみかん酒、そしてとろとろ梅酒。日本酒とレモン、日本酒とみかんという組み合わせですが、これが実に飲みやすい!
アルコール4〜6%ですが全くと言っていいほどお酒を感じさせない下戸にも飲みやすいリキュールです。
呉旅行のお土産にいい、可愛い小瓶もあります。
呉土産におすすめ!千福グッズ
こちらのショップには千福グッズもたくさん販売されています!千福の前掛けや手ぬぐい。そしてグラスやお猪口は100円から!呉土産としてもおすすめです!
可愛い樽に入ったお酒も呉土産としていいですね!
こちらは女性への呉土産におすすめ!千福の石鹸や化粧水です。洗顔石鹸485円と化粧水2190円です。買っちゃいました!使うの楽しみ。
千福工場見学と通販
千福 三宅本店のホームページは充実していて何でも調べることができます。工場見学についてもこちらでご確認ください。
また千福のお酒はもちろん、千福の石鹸などもネットの通信販売で購入することができます。
東京にある千福の店
都内にも千福の直営店があります。これは行かなくては!
千福 ギャラリー三宅家商店
住所 :広島県呉市本通7丁目7-1
行き方:呉駅前乗り場「7番」、「本通り七丁目」バス停下車
電話:0823-22-3838
営業時間:10:00~16:00