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大正時代に建てられた南相馬市の映画館「朝日座」
福島県南相馬市の「朝日座」は、1923年(大正12年)に「旭座」という名前で芝居小屋・常設活動・写真小屋として建てられ建物。
その後、1952年(昭和27年)に「朝日座」に改名し、常設の映画館となったそうです。70周年を迎えた1991年(平成3年)に常設の映画館としては閉館していますが、現在でも月に数回開館し寄席や映画上映などをやっています。
この空間に立つだけで、いっきにタイムスリップできるような場所。時代を感じさせる建物で、現在は国登録有形文化財となっています。
横から見ると奥行きがあり、中は映画館としての座席が並んでいる様子が浮かびます。
この突起が何なのか不明ですが、でも、これがレトロ感をより高めてくれていますね。
朝日座について
こちら▼2枚の画像は、朝日座の入り口にある掲示板に貼られていた朝日座の紹介です。
内容は公式のホームページにも掲載されています。
高畑充希さん主演映画「浜の朝日の嘘つきどもと」の舞台になっている朝日座
2021年に公開された映画「浜の朝日の嘘つきどもと」の舞台でもある朝日座。舞台というより、朝日座の存続をテーマにした映画です。
今回、朝日座に連れて行っていただき、興味があったので、映画「浜の朝日の嘘つきどもと」を観てみました。
配信にあるか不安でしたが、唯一、U-NEXTで発見!配信してくれていてよかった…。サブスクの見放題ではなく399円となっています。
「浜の朝日の嘘つきどもと」はドラマ版もあり、前年の2020年に放送されていますが、ストーリーとしては映画のその後のストーリーとなっています。こちらはサブスク内の見放題で観られます。
映画「浜の朝日の嘘つきどもと」が強烈によかった
「今回、朝日座に行ったからとりあえず観ておこう」そんな軽い気持ちで見始めた映画「浜の朝日の嘘つきどもと」でしたが、話が進むにつれてどんどん引き込まれていき、見終わった瞬間に、もう一度観はじめていました。
大きな出来事があるようなストーリーではなく、静かに淡々と進む映画です。
ストーリーとしては朝日座を復活させるというものですが、何気ないセリフで原発事故があった福島県の人々の困難が伝わってきます。
浜通りだけでなく、中通りにいた人のとった行動やその後の困難も。
主演の高畑充希さんが素晴らしかったのはもちろんのこと、大久保佳代子さんの演技に引き込まれました。インパクトがありました。素晴らしかった。
おそらくわたしは平均よりは、映画を観ているほうだと思いますが、こんな形で引き込まれる映画は珍しいです。またしばらくして観ようと思います。
朝日座の前にある食堂
映画「浜の朝日の嘘つきどもと」の中でも食堂で食べているシーンが何度か出てきます。
朝日座の入り口にある食堂です。昔は映画を観てこちらの食堂で食事をするというのがセットの娯楽となっていたそうです。
とある脚本家の先生に教えていただいたのですが、映画館にこの食堂から出前を取っていた人もいたとか。
こちらの食堂は、残念ながら平成30年に閉店していました。
音楽も効果音もほとんどなく、静かに進んでいた映画「浜の朝日の嘘つきどもと」。最後にBGMが流れて映し出されていたのは、偶然写真を撮っていたこのシーンでした。
南相馬市 朝日座
住所:福島県南相馬市原町区大町1-120
公式サイトhttp://asahiza.blog.shinobi.jp/
(開館予定日なども公式サイトに掲載されています)
(*)今回の南相馬への旅は #南相馬市PR #南相馬米 のお仕事で呼んでいただいたものとなります。